生産性を上げるシステム開発での注意点をご紹介 問い合わせ

生産性の向上にはいろいろあります

一概に、生産性が高いといっても中身は色々です。まず個々の費用対効果の意味があります。そして生産性の高い個々が集まってグループ開発を行うと、相乗効果で掛け算に変わります。そのためには個々の情報を共有して作業分担をはっきりさせます。こうすることによって開発の現場では、叩き台を短時間に作り上げてしまい、後は試行錯誤を重ねる時間がゆっくりと確保できるようになります。ここでなぜ、個々あるいはグループの生産性が上がったのか、という点を分析しておくことによって、ある条件下における偶然を、別の条件下においても必然的に同じように生産性を高められる共有財産として活用する道が開けます。

転ばぬ先の杖をしっかりと掴んでおきましょう

今の競争社会で生産性を高めることは生き残りのために不可欠です。しかしそのノウハウを使う上で注意しておくべき点があります。というのは、どんなノウハウも万能ではないからです。そして逆に使い方を間違えると、みすみす生産性を落とす結果を招きかねません。そこで、ノウハウ導入の判断基準として以下の４点が挙げられます。まず目的に合っているか、お題目に堕してしまって現場でアレルギーを起こさないか、効果が上がるまで待つことができるか、そして色眼鏡を通してではなく結果を冷静に分析することができるか、です。そぐわないと気が付いたなら、どんなに気に入ったノウハウでもきっぱり捨て去る柔軟さが必要です。

開発手法を選択する

システム開発に特有のものとして、最適なプログラミングの手法を選択するということも、生産性向上の大きなてがかりになるでしょう。例えばXP（エクストリームプログラミング）の中で提唱されている開発上の取り組みをうまく選択することによって、その開発においては生産性が向上する、という類のものがみつかるかもしれません。またプロジェクトの規模が少しずつ大きくなるにつれて、基本的な工夫を見逃しがちになるものです。例えば開発スタイルを統一することでも違いが生まれるかもしれませんし、プロジェクト内の少なくともチームごとには、情報をお互いに共有する目配りが大切です。そうすることで、二度手間や手戻りの無駄を省いたり、小さなうちに問題に気づいて解決していくことができるのです。

プログラミング言語を選択する

その他、工夫するものといえば、プログラミング言語の選択もなおざりにできません。ただし、その良し悪しは、結局どのような開発を目指すのか、というプロジェクト自体に左右されるので、最適なものを選ぶことが必要になります。例えば、いわゆるLL（軽量プログラミング言語）などは、とにかくやりたいことだけに特化すればよい場合には向いています。しかし、LLでの開発後に思うような結果が出ず、チューニングに時間を取られることが予測されるのであれば、C言語などのコンパイラ型言語を採用しておく方が良い、ということになります。その他、言語の選択には様々な要素を考える余地があり、慎重にすべきです。